「1年間成果ゼロでも大丈夫ですか?」SEOの仕組みを解説

SEO(検索エンジン最適化)とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンで自社のウェブサイトを検索上位に表示させるための施策です。SEOを適切に行うことで、検索結果で上位に表示され、多くの潜在顧客にアプローチできます。長期的に安定した集客を実現するためには、検索で上位表示を長期間安定して獲得することが重要になるため、SEOは重要な役割を果たします。

今回は、コンテンツディレクターとしてライターチームを運営し活躍されている国立久吉さんにSEOの仕組みについてお伺いしました。

この記事を書いた人
河井 ひとみ

アラフォー未経験からフリーランスを実現したママライターです。主に、BtoB記事を中心に多ジャンルの記事執筆受注します。
図解作成も可能なので、「記事に合わせた図解が欲しい!」そんなご要望にもお応えします。

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SEOを初心者にもわかりやすく解説

---「SEOとは」について、簡単に国立さんより説明していただけますか?

SEO(エスイーオー)とは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、検索エンジンからの読者流入を増やすための施策です。

例えば、Google検索で「格安SIM おすすめ」で検索されたときに、検索の1ページ目、さらに上のほう(検索してすぐ目に入る場所)に表示されるとクリックされる確率が高くなります。検索上位を獲得して、読者を記事に呼び込んで、商品やサービスを購入していただいたり問い合わせをしていただいたりするのが、SEO記事の仕組みです。

---SEO記事作成におけるお仕事の流れを教えてください。

SEO施策をこれから始めようという方は、おそらくメディアを作成するところから始めると思います。

このときの、どういったテーマのサイトにするのか、例えば格安SIM事業者であれば「格安SIM」がサイトそのものを表すキーワードとなるはずです。

格安SIMがサイトの大きなテーマであれば「格安SIM おすすめ」「格安SIM 選び方」「格安SIM 購入までの流れ」など、格安SIMに関するいろいろな細かいテーマの記事が必要になるはずです。サイトテーマとなるキーワードにもとづいて、テーマごとに検索上位を狙うキーワードを選んで記事コンテンツをつくっていくやり方が、SEO記事の基本的なつくり方です。

まずサイト全体のテーマとなるキーワード(ex.格安SIM)を決めて、そこから細かいキーワード(ex.「格安SIM おすすめ」「格安SIM 申し込み方法」など)を設計する流れになります。

---SEO記事作成時に最も重視しているポイントは何ですか?

一番重要視しているのは「売上につながるかどうか」です。

お客様もやはりビジネスでやっている訳ですから、いくら「100万PV達成しました!」といっても、売上につながらなければ意味がありません。逆に、月1,000PVであっても問い合わせは、定期的に2,3件発生すると売上につながる可能性は高くなります。

ただし、成約率についてはジャンルによっても大きく変わるため一概に「これくらい成果が発生すれば成功」といった判断基準はありません。

競争が激しいジャンルなのか、検索需要があるジャンルなのか、といった要素によっても変わってきます。この辺りについては、初回ヒアリングで目指す方向性をクライアントと確認してから、随時決めています。

---SEO記事を作成する際の工夫やこだわりは何ですか?

お客様が売りたい商品やサービスを確認させていただき、強みから逆算することを意識しています。

商品やサービスの強みからゴールを設定し、ゴールに到達するためのプロセスを逆算しなければいけません。計画に従って施策を進めることで、着実にゴールに到達することを意識しています。

マーケティングにおけるSEO施策のメリット

---SEO記事を発注することで得られる具体的なメリットと効果について教えてください。

SEOの場合、成果が出るまでに時間がかかります。

ただし、ある程度検索順位をつけて読者の流入が増えるとあまり費用もかからなくなるところです。リライトや情報の更新などのメンテナンスは必要ですが、基本的にあまり手間やコストをかけずに安定して集客できるのが魅力です。

---SEO効果が出始めるタイミングとそれに伴う注意点を教えていただけますか?

SEOで効果が出るタイミングは、早くても半年、普通であれば1年くらい時間が必要です。そのため、短期的な成果を狙うのではなく、長期的な視点でメディア運営を考える必要があります。

また、SEOのみに絞らず、営業資料や事例記事の作成、SNS運用などを平行して行うこともおすすめしています。

営業資料はオフラインの営業でも活用できるので、比較的すぐに効果が出やすいです。お客様の声を紹介する導入事例記事は、購入を悩んでいるお客様の背中を押すコンテンツとしても有用です。また自社ならではのオリジナル情報になるので、SEO観点でもGoogleから評価されやすくなる印象があります。

SEO対策は意味ない?デメリットを解説

---SEO記事を発注するときのデメリットは何でしょうか?

短期的に成果を出したい場合には、SEO施策はやらなくていいと思っています。なぜなら、先ほども申し上げたとおり、早くても半年、普通であれば1年くらいは成果が出ないことも多くあるからです。

ただし例外として、すでにある程度記事コンテンツがあるサイトであればもっと早く効果が出る場合もあります。過去に私が担当した事例だと、既に1,000記事近くコンテンツがあるものの、コンバージョンに繋がるページが弱かったケースがありました。このときは記事LPを改善するだけで、2〜3ヵ月目くらいで売上が右肩上がりになりましたね。

---悩みによってはSEO以外をおすすめする場合もあるのでしょうか?

そうですね。すぐに効果を出したい場合には、広告運用やSNS運用、少しアナログではありますがチラシ配布などが短期的に効果は出やすいと思っています。

ただし、例えば広告を出し続けるとコストも高くなる、SNS運用であれば継続的な投稿のネタ出しに苦労する、といった運用コスト面での難しさもあります。

SEO施策をおすすめできる人とは?

---国立さんがSEO施策をおすすめする人を教えてください。

SEOで強いのは、特定のジャンルでナンバーワンのような強みを持って、魅力的な商品を提供できる会社です。そのほかには、高単価でかつオンライン上でサービスを提供できるような場合にもSEO施策は効果的です。

たとえば「クラウド会計システム」や「セキュリティシステム」は、商材の単価も高くかつオンラインですぐにサービスを提供できるので、SEOでうまく集客できれば一気に売上が伸びる可能性があります。

また、自分の講座やスクールなどのサービスを売りたい人にもSEOが向いています。ただし個人ブログだと大手企業のサイトより上位表示が難しい傾向があるため、戦略を練る必要があります。

---逆におすすめできない場合はどのような方でしょうか?

SEO施策をおすすめしない場合は、売りたい商品が低単価かつ有形商材の場合です。例えば、野菜とか100円ショップの商品といった低単価の有形商材、かつコモディティ化している(どこでも入手しやすい汎用品となっている)場合には、コンテンツマーケティングにかける費用をペイできないリスクが高くなります。

---最後に、記事を読んでくれている方に国立さんからメッセージをいただけますか?

SEOはなかなかすぐに効果が出ない施策です。また。成果の保証もしづらい難しさもあります。ただし、粘り強く取り組んでいくことで、安定した集客につながります。

実際に一緒にSEO施策をやっていく際には、しっかりヒアリングをさせていただきお悩みにあった提案が可能です。まずは、下記からお気軽にご相談ください。

国立久吉ができることをまとめたポートフォリオページはこちらから確認できますので、発注するか悩んでいる方は参考にしていただけると幸いです。