会社員の駆け込み寺?中高年に伝えたい、早期退職研究所の魅力

「早期退職に向けてマネープランを考える人は多いけれど、ライフプランまで考えている人は多くない」

こう語るのは、オンラインサロン「早期退職研究所」を運営する、みらいのびたさん。早期退職研究所とはどのようなコミュニティなのか、そもそもコミュニティをはじめた経緯は何か、お話を伺いました。

みらいのびた@早期退職アドバイザー

50代からの夢の叶え方を𝕏で発信。 Kindle出版プロモーター、セールスライター /豊かなセカンドライフを実現するコミュニティ「早期退職研究所」のオーナー/【経歴】地方国立大学卒▶︎日用品一部上場企業勤続30年▶︎早期退職▶︎開業▶︎フリーランス
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【保有資格】
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP(AFFILIATED FINANCIAL PLANNNER)
国家資格キャリアコンサルタント

この記事を書いた人
国立 久吉

岐阜在住のフリーランスライター/ライター組合(#ライ組 )1期生/編集者・コンテンツディレクターとしても活動中/KWリサーチ、構成作成、編集、CMS入稿/文字単価は3円~、記事単価は2万円~で受付中。インボイス発行事業者です。ポートフォリオ確認やお仕事のご依頼はポートフォリオページよりご連絡ください

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早期退職研究所を発足したきっかけは、新卒から30年勤めた会社を早期退職したこと

ーーーみらいのびたさんの、これまでの経歴について伺えますか?

私が大学を卒業して前職へ新卒入社したのが1991年。そこから30年ほど同じ会社で勤めた後、早期退職を決意しました。入社当時はまだバブルの余韻が残っており、働く人の価値観はもちろん、働き方も今とは大きく異なります。

たとえば企業は社員に対して終身雇用や年功序列を約束するかわりに、家族を含めて社員旅行に行ったりオフィスでタバコを吸えたり、毎日ではありませんが明け方までサービス残業をしたり、といったことが当たり前の時代でした。

それがバブル崩壊とともに「なかなか不景気が回復しないぞ」となり、そこから今では「失われた30年」となりました。

「年功序列って約束していたのに……」「終身雇用じゃなかったの?」という気持ちは、50代の人であれば持っていると思います。約束を反故にされたような、そういうモヤモヤを感じながら「なにかおかしいな」と思って、このままじゃダメだと思いはじめたのが55歳の時でした。コロナ禍が始まる少し前ぐらいですね。

ーーーその時から早期退職研究所の構想はあったのでしょうか?

私が早期退職を決断した時はありませんでした。自分が早期退職の決断に苦労し、誰にも相談できず悩んでいましたね。だから早期退職研究所のような場があれば、早期退職しようかどうか悩む皆さんも喜んでくれるかと考え、早期退職後に着想しました。

ただ、医療や介護など、自分の手に余る分野があることも構想時から予想していまして。それで、各分野のプロを早期退職研究所のスタッフとして招いた、という経緯があります。各分野のプロは、基本的にSNSでつながったり様々なイベントのオフ会で出会ったりしましたね。

徐々につながりを作り、早期退職研究所をサービスとしてローンチできそうになった退職の1年半後に発足した、というのが経緯です。

もちろん私自身にも、早期退職の経験だけでなく、社会保障やお金に関する知識や資格が求められることは分かっていたので、かなり勉強しました。退職後に大慌てでファイナンシャルプランナーやキャリアコンサルタントの資格を取得して、退職後の生活についてアドバイスするうえで必要となる、ある程度以上の知識を付けました。

各分野の専門家が在籍する「早期退職研究所」とは?

ーーーどのような人が早期退職研究所のメンバーとして参加していますか?

早期退職研究所の中にはスタッフとメンバーがいます。

スタッフは、SNSで多くのフォロワー(6万人以上)とつながっている方やファイナンシャルプランナーの方、専門性の高い領域だと内科医の先生や介護福祉士の方に運営のご協力を頂いています。メンバーは、課金してご入会して頂いている方。意外なことにメンバーに「早期退職しようか悩んでいる」という人はいないのです(2025年5月時点)。

メンバーでいうと、たとえば企業のマーケターとして何十年も働いていて、今はフリーランスとしてオンライン学習プラットフォーム「Udemy」のマーケティング講座の講師をしている人。月間6,000万回以上もブログを閲覧された実績がある、ブロガーの社長さん。定期的に劇場で演劇をしている俳優さん。

また、副業ライターとして本業並みの収入を得ている人や、大手都市銀行に勤めている50代の会社員女性の方、大規模不動産を経営している方もいらっしゃいます。

前述の副業ライター(かばたあきこさん)が先日企画した、オフ会の様子をnoteの記事として執筆してくれたものを読んでいただけると、早期退職研究所の雰囲気を掴めるかと思います。現時点では、10〜15名ほどの規模感で運営していますね。まだ設立して1年も経っていないので、これから広げていければな、と考えています。

ーーー早期退職研究所に加入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

早期退職をするかどうかの決断のサポートや、退職後の生活設計についてアドバイスできることですね。早期退職は決断すること自体も大変ですが、退職した後の生活設計も課題ですので、そのあたりの情報提供や相談ができる環境が整っています。。

私も副業からライターとして独立しましたし、ファイナンシャルプランナーの資格を取得したことでお金の悩みにも対応できるようになりました。「ライフプランはこうやって考えて立てるんだよ」「年金とか社会保障は、こういうふうになっているよ」というのを丁寧にお伝えして、不安を解消していただけるようなことができればな、と思います。。

そもそもですが、私は早期退職を推奨していないです。早期退職するためのステップがあり、それをすべて満たせていないと推奨できません。なので、今会社で辛い状況に置かれている方には、そっと寄り添って、その辛い状況やその方の置かれた環境のことを目線を合わせて聴いてあげたいですね。。

それでも早期退職への決心が固いとか、ある程度副業で実績があり、すぐにでも独立できる条件が整っていると見受けられるのに決心がつかないとか、そういった方には、そっと背中を押してあげるようにしています。

ーーーやはり感情に流された退職は推奨できないのですね。

早期退職を決断できるかどうかの条件は、私の著書でも詳しく解説しております。簡単に紹介すると、感情的になっている場合、経済面で退職後に不安がある場合、そして家族が反対している場合は、早期退職に慎重になった方が良いですね。

たとえば住宅ローンが残っている、子どもの教育費がこれから発生する、といった場合の早期退職はおすすめできません。特に子どもがこれから「大学に行きたい」といった時に、経済的な事情で諦めさせてしまうのはかわいそうですよね。

早期退職にはマネープランとライフプランの設計が重要

ーーー50代の人がこれから早期退職すると仮定した場合、どれくらい貯金が必要になりますか?

どういう生活をするかによるし、資産がどれくらいあるかというのもあるので、人それぞれですね。また、親の遺産がどれだけ相続されるか、介護が必要かどうかも重要な要素です。ただ、共通しているのは「稼ぐ力をつけてほしい」と私は思います。退職後の稼ぎ方としてはパート・アルバイトやシルバー人材センターとかもありますが、私がおすすめなのはやはりビジネスですね。もちろん人それぞれではありますが。

私の場合、30年ほどずっと会社に勤めた結果として「老後は会社員以外の働き方がいいよね」と思い、自分でビジネスをはじめました。もちろん人それぞれで「雇われることに抵抗がないよ」という人であれば、それでいいと思います。ただ、私の場合は、そこは少し違うかなと思い、ビジネスをはじめました。

そのあたりの経緯は私の著書でも触れております。

ーーー早期退職すると退職金が上乗せされると思いますが、それだと心許ないのでしょうか?

もともと早期退職の準備をしていて、早期退職制度の募集があったので応募するという順番かな、と思います。働かざるを得ないのにたまたま募集のあった早期退職制度に慌てて応募するという思考だと危ないと思います。なぜなら退職後のプランがまったくないからです。

要するに理想的なのは、退職後の計画をしっかり立てている人で、かつ偶然にも早期退職制度を活用できるタイミングに巡り合えた人ですね。

「〇万円の貯金があるから早期退職しても大丈夫」という考え方も、私は危険だと考えています。「退職した後に何をするの?」という問いに対して明確に答えられるくらい、退職後のライフプランを練っておきたいですね。ライフプランがしっかりしている人なら、1,000万円や2,000万円というお金は、必ずしも必要ないかもしれない。

私が最近読んだ本に「DIE WITH ZERO」という本があります。本の詳細は割愛しますが、多くの人は資産を残して亡くなっていることが、この本で指摘されています。そう考えると、本当に数千万円の貯金が必要なのか?という考え方がありますね。

もちろん今後は日本もインフレが加速するリスクもあるので、物価上昇リスクを考慮するなら「2,000万円で足りるの?」という考え方もある。

ただ、私は「結局自分のライフプランが明確ではないから考え方がブレてしまうのではないか」と考えています。自分の生き方やライフプランが明確であれば、働く必要があるのかどうかを含め、答えが自然と見つかるはずです。

多くの人はマネープランを考えますが、それと同じくらいライフプラン、つまり退職後に何をするのかを明確にした方がいいように思います。ただ、実際はライフプランまで考えている人は多くない。「退職後にあなたはどのように時間を使いたいですか?」という問いに対して、明確に答えられる状態だと理想ですね。

まずは早期退職研究所の理念を見てほしい

ーーー早期退職研究所に参加する場合に加入する3つのプランについて、詳しく教えていただけますか?

現時点(2025年5月現在)では、「トライアル」「スタンダード」「特別招待スタンダード」の3プランをご用意しております。

トライアルはお手頃価格ではありますが、必要最小限の情報にしかアクセスできません。たとえば、オンラインイベントのアーカイブは視聴できないですね。

早期退職研究所では、内科医や介護福祉士の先生がいらっしゃって、定期的に健康や介護についての講座を実施しています。たとえば「ガンについての最前線」や「親の介護は急に始まる!介護認定の取り方」といったテーマの講座を実施しています。こういった講座のアーカイブ視聴やイベントの参加といった、早期退職研究所のコンテンツをフルに活用するならスタンダードがおすすめです。

「特別招待スタンダード」は、公式LINE経由で来ていただいた方向けのプランです。私の公式LINEの発信を見ていただき、発信内容や活動について十分に理解していただいた方を招待しております。だから通常のスタンダードより安価です。

私の考え方や早期退職に対する理念を分かっている人に早期退職研究所へ入っていただきたい。そのため、基本的には最初に公式LINEへの登録をおすすめしています。私のXの固定ポストから公式LINEに登録できます。

ーーー今から早期退職するか迷っている、経済的な不安を抱えている人向けのサービスとしては、少しお高めの値段設定かと感じました。

決して安いお値段ではありませんが、相応のバリューを提供できると、自信を持っております。

最近の事例でいうと、早期退職研究所に加入しているメンバーの1人が、会社都合での早期退職となってしまいました。いわゆるリストラです。本人は働き続けたかったけれど、会社の規模縮小により退職せざるを得なかった。

そこで私が相談を受けて、まずは会社に「会社都合での離職である」ことを離職票に書いてもらうようアドバイスをしました。会社都合での退職となった場合、離職票をハローワークに持っていくと、失業手当の受給期間が倍以上になります。その方の場合、自己都合では150日しか受給できない基本手当が、会社都合になったおかげで330日まで延長されました。。

また会社都合で退職となった場合、離職票を持って自治体の窓口に行くと、国民健康保険料もディスカウントされる。そういった情報を得られる点からも、早期退職研究所に支払う月額費用以上のメリットは、十分得られるかと思います。

ーーーたしかにそういった情報は、一人だと気づくのが難しいかもしれません。

他にも、副業をしている人が会社を辞めるより先に開業届を出してしまって「これから頑張るぞ」というタイミングで退職したのに、すでに開業しているから「失業していないでしょう?」とハローワークにみなされてしまい、失業給付を受けられないというケースも見聞きします。

これが開業届を出していなければ、失業保険を受給できます。このように早期退職で悩む人が必要とする情報はケースバイケースなので、的確なアドバイスは個別でカウンセリングを受けないとわからないと思います。

早期退職が頭によぎった時に決断できないのは、そういった社会保障制度なども含めて、知らないことが決断を鈍らせることもあります。辞めるかどうかで悩んだら、早期退職研究所の扉を開いてください。

ーーー最後に、これから早期退職するか悩んでいる人にメッセージをください。

とにかく行動する勇気を持って、一歩踏み出してみることが大切だと伝えたいです。行動とは、早期退職の決断だけでなく、準備や誰かへの相談も含みます。そのために早期退職研究所はお役に立てると思います。もしこのサロンへ加入した後に「自分には合わないな」と思ったら辞めてしまっても構いません。

とはいえ早期退職研究所では、退職後に直面する課題に対して、ほぼすべてのソリューションが揃っていると自負しています。気になった方は下のリンクをクリックしてみてください。

noteでは、早期退職に関するより有益な情報を発信しておりますので、興味のある方は見ていただけると幸いです。

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