国立久吉さんはライター歴5年のフリーランス。なんと、15人ほどのライターさんをチームとしてまとめています。
一緒に働かせてもらってから2年ほど経ちますが、営業熱心で真面目で尊敬するところしかない先輩です。ライターとして記事を納品するとフィードバックという「修正内容を含んだコメント」をもらうのですが、「人を傷つけない」「納得感のある」「参考になる」ものばかりです。
そんな国立さんに「ライターになったきっかけ」「現在の課題」「今後の展望」についてお伺いしました。
この取材を通して「ライターを継続するコツ」が分かりました。
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今までの経歴
-ライターとしての経歴を教えてください。
2019年1月に行った転職が、私が専業のWebライターとしての出発点でした。その後、2021年4月にはライター業務に加えて、コンテンツディレクターの仕事も引き受けるようになりました。
さらにクライアント様から多くの受注をいただけたため、2024年1月現在、私はライターチームを立ち上げ、月に約15人のライターに発注しています。
このチーム化により、記事の質も向上したと感じています。ディレクター業務だけでなく、ライターとしても月に5〜10記事ほど執筆しています。
-ライターになったきっかけを教えてください。
実はライターになったきっかけは「チャレンジした結果、上手くやっていけると思ったから」です。
ライターになる前は、民間企業で営業、生産・出荷管理を経験(2社)しました。
2018年に退職することになって転職を考えたんですが、会社員以外の道を模索して見ようと思って。就職活動をする前にクラウドソーシングに登録してみたんです。ただ「絶対これがしたい!」というくらい得意な仕事がなかったので、比較的簡単なタスク・文字起こしのプロジェクトに参加しました。
でも、時給的にもイマイチで、頑張っても月1万円くらいがMAXだったので、タスク・文字起こしではなく報酬も比較的高いライターの仕事も探し始めました。
それが、すごく順調で結果的に自分に合ってたんでしょうね。3ヵ月程度で会社員時代と変わらないくらいの収入になりました。その結果、2019年1月Webライターとしてやっていけると思った瞬間です。
-クラウドワークス初めて3ヵ月で20万以上ってすごい!どうやったらそんなに稼げるんですか?
1つのクライアント様からまとめた発注があったのも大きかったですね。ほかにも、副業ではなく専業だったので、時間があったのも理由の1つです。
個人ブログのお手伝いで、書いたものを褒めてもらえたので自信もつきました。そう考えると、運が良かったんですよね。この仕事があったからこそ、専業でいけると思いました。
今はもう受注してないんですけど、それでも一定期間大きな柱になっていました。ただ、3ヵ月くらいで発注が終わってしまって、その後は会社員時代の半分くらいの収入の期間が続きました。
現在の課題
-3ヵ月くらいで発注が終わったときもそうですが、ライターを辞めたくなったことはありますか?
ありますよ。がんばって書いても単価が低かったときや仕事の本数が少ないときなんてそうです。フィードバックやメッセージできつい言葉を言われることもありました。
仕事が少ないと、やり取りする相手を選べないんですよね。本当につらかったです。
-そうですよね。国立さんは、仕事がきつい時はどんな風に乗り越えましたか?
とにかく営業をがんばって仕事を増やそうとしていました。
そのうち、リソースがいっぱいになったらある程度は抱えている案件を整理する必要があるんです。リソース不足を解消するため、「この仕事は自分じゃなくてもいいのでは?」と思ったら早めに辞退したい旨をクライアント様に相談しますね。具体的には「ライター案件なら1ヵ月以上」「ディレクション案件なら3ヵ月以上」は契約終了まで猶予を見て打診しています!
辞めると決めたら早めに連絡。ただしクライアント様が困らないよう、スケジュールの配慮はしていますね。
空いた時間で営業活動をがんばるので、結果的に自分と相性の良い仕事や人が残ります。
-いまもランサーズで積極的に営業されていますよね?
2024年1月現在、いまの仕事量もいい感じなのですが、今後のことを考えて早いタイミングから営業をするようにしています。
営業することで新しいジャンルの仕事にチャレンジしたり収入源が分散できたりします。結果的に、心の余裕もできるので継続的に新規案件の獲得を狙っています。
最近は、秘書の2人と一緒にランサーズの営業のプロフィールを変更しました。ランサーズでは、パッケージを出品してクライアント様からの問い合わせもいただけるようになりました。
-ランサーズのパッケージってどんなものなんですか?
ランサーズとは、日本最大級のクラウドソーシングサービス(インターネット上で仕事を依頼するビジネス形態)です。
ランサーズのパッケージの魅力は「クライアントから自分を見つけてもらえること」です。
従来はクライアント様がプロジェクトを募集します。そして、応募が合った人の中からプロジェクトをお任せする人を選び発注します。
パッケージは自分の能力を言語化して出品することで「クライアント様から見つけてもらえる」のが特長。うまくいけば何もしなくても受注獲得につながるのがメリットなんです。
ランサー側は待っているだけで、自分のスキルを購入してもらうことができます。1件1件応募分を用意して、営業しなくても良いので、とても楽ですよね。
今後の展望
-今後やりたいお仕事・キャリアについてどのように考えていますか?
今後はT字型キャリアを目指しています。今まで、SEOライターとしてSEOライティングの深堀に注力してきました。
T字型キャリアというのは特定の分野の知識を深めながら、その他の幅広いジャンルに対して知識を広げていくことです。私の場合はSEO記事のライターやディレクターを中心に活動してきましたが、今後はBtoBの取材や図解、SNS運用代行など幅広い仕事にチャレンジしたいですね。
2024年は総合力で戦っていきたい 〜I型キャリアからT型キャリアへ〜|国立 久吉
もちろん、いま携わっている仕事に関しても知見を深めていきたいと思っています。クライアント様に向けて、客観的に証明できるような資格取得も積極的にがんばりたいです。
取材を終えて
国立さんへの取材で印象的だったのは、「仕事がきついと思ったら辞めることを考えてもいい」ということです。
フリーランスとして働く中で、「辞めると収入が減る」「断りづらい」といった課題に直面することがあったので、国立さんの考え方はとても新鮮でした。
営業熱心で真面目な国立さん。辞めるときでもクライアント様と話し合ったうえで丁寧に辞めています。クライアント様とうまくお付き合いをしながら、営業で仕事を増やし、どんどん先に進んでいく印象を受けました。
取材を通じて学んだ「ライターを続けるコツ」は「ストレスの少ない環境を作ること」。
営業力を発揮し新しいジャンルにも果敢に挑戦する姿勢は、非常に印象的でとても参考になりました。